町のパン屋さんのようなビール屋さんに。荻窪・麦酒工房は杉並への愛がたっぷりの新しいビール屋さんでした

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だんだんと蒸し暑くなってきましたね。

この季節に飲みたくなるものと言えば、ビール!最近はクラフトビールなども流行り、男女関係なく多くの人がビールを楽しむようになりました。

そんなビールですが、実はビールにも「出来立て」があることをご存じですか?この「出来立て」ビールを提供しているのが、麦酒工房。現在は高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪、中野に店舗を構える人気店です。今回は、麦酒工房の創立者、能村夏丘さんにインタビュー。お店へのこだわりや杉並への想いを語ってもらいました!

ビール選びに新しい選択肢を。出来立てビールを提供するのがビール工房

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―初めに、お店のコンセプトを教えてください。

能村 街のパン屋さんのような街のビール屋さんですね。

どの町にもパン屋さんはありますよね。そこへ行くと焼き立てパンを食べることができる。一方で、スーパーにいけばヤマザキパンのような大量生産のものもある。私たちはこうやって、焼き立てパンと大量生産のパンを選ぶことができますよね。

ビールってその流れで行くと、大量生産ものしかない状態なんです。お店で出されるビールは、大手企業が造っているビールだし。でも実は、ビールにも、出来立てが美味しいビールとか、風味が美味しいものとかたくさん種類があるんです。

だから、私はぜひ出来立てが美味しいビールを提供したいなと。出来立てのビールが飲みたいときはうちに、場所を選ばず飲みたいときは大手のビール、というように、お客さんにとっての選択肢を増やしたいと思います。そうすることで、よりビールを飲む機会が増えたらいいなと。

―ビール選びにも選択肢が増えるのは嬉しいですね!
ところで、先ほどから気になっていたのですが、背もたれ、たゆみすぎじゃありません(笑)?

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能村 全部手作りなので(笑)。この座席は、わざと背もたれの軸を減らすことで、背骨に合わせてたゆむんです。ビール飲んで、「あ~(ズルズル)」ってなったら首が引っかかるんです(笑)

―なるほど、それはいいですね!

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他にも、座布団は夏でも冬でも心地いいように、子ども用のプレイマットを。
ナチュラル感を演出するために、床にはココヤシの素材。天井は麻といった具合に。テーブルも手作りです!よりお客様にくつろいでもらうために工夫をしました。

―ちなみに、このシャンデリアは?

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能村 インパクトを付けるために(笑)ちょっと遊びました(笑)

子連れもOK!散歩ついでに立ち寄れるほど、敷居の低い店作り

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―お店ではどのようなところにこだわっているのですか?

能村 全体的に、明るく、敷居を下げることを意識しています。子供を連れてきても教育的にOKって感じ。実際に土日には家族連れで土日に来てくれる方もいます。特に西荻店はファミリー優先席もあります。もちろん、ベビーカーも大歓迎です。1階で飲んでいる方たちに「ベビーカーが来たので2階に上がっていただけますか~?」なんてやりとりはしょっちゅうです(笑)

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―子供を連れていける居酒屋ってなかなかないですよね!

能村 商品は、敷居を下げることを意識するために、難しい説明を省いています。「自家製ビールです」とか「さわやかな味です」とかってざっくりした表現に。ビール専門店だと、ビールのうんちくが多くて、ちょっと難しく感じてしまうんですよね。

後、専門店は専用グラスを使っているけど、私たちはTVでも見慣れた中ジョッキを使っています。また、西荻窪店では、ビアマグという丸っこいマグを使っています。昼間から子連れでお酒を飲んでいることに罪悪感を抱いてしまう方もいらっしゃるので、あんまりお酒に見えないように、工夫をしています。

―細かい気遣いですね!

能村 気軽に入って、気楽に飲んでもらえるように、店構えも、商品も、敷居を下げることにはこだわっています。ビール屋だけどビールくさくならないように。もちろん、ビールについて細かく話したいお客様には、店長などがたくさん教えてくれますよ。

―ところで、荻窪店って3階まであるんですか?

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能村 そうなんです。おすすめのフロアです!このスペースのコンセプトは「屋根裏の隠れ家」ですね。男の子的には秘密基地。女の子的にはちょっと異国感というか。家飲みの延長って感じだけどちょっと雰囲気があるかなって感じですね。

1階はビールの話をしたい人とか気軽に入りたいなって人、2階はサラリーマンの方、3階はまったりしたい人という感じで固まりますね。カップルも多いですよ。各店舗によってコンセプトが違うのでそこを比べてみるのも楽しいと思います。

―ちなみに、このお店での一番人気のビールはなんですか?

能村 一番人気はブロンドです。あらゆる世代から人気ですね。「するすると飲みやすくて、毎日でも飲みたいビール」がテーマです。そのため、値段もアルコール度数も低めに設定しています。どんなに苦しくてもこの値段はキープする予定です。

町の一員としてやっていく。「出来立て」ビールを杉並発信の文化へ

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―そもそも、能村さんはなんでビール工房を始めたんですか?

能村 元々、広告代理店で仕事をしていたのですが、自分の一生の仕事じゃないと感じていて。退職して半年ぐらいずっと自分探しをしていました。地に足がついていて、楽しい仕事はないかと。探しているうちにビール作りに出会いました。

―なぜビールになったのですか?

能村 消去法ですね。「衣食住」の中からまず絞ろうとしました。私は服にはこだわらないし、住まいには専門性が必要というイメージがあり、食を選びました。そこから、あいうえお順に食べ物を全部書き出してみたんです。そして自分の好きでないものは削除していって。例えば、甘い物は自分が食べないので、消したりとか。そうしたら、もともとビールが好きと言うものもあって、ビールが残りました。

―第一号店は高円寺ですが、選んだ理由はなんですか?

能村 物件探しの時点で、すでに高円寺に絞っていましたね。当時高円寺と阿佐ヶ谷の中間らへんに住んでいたんですよ。なんとなく高円寺がいいと思っていました。うまく行きそうな予感というか。受け入れてくれそうだなって。

―最後に、杉並への想いをどんと語ってください!

能村 杉並への愛は語りつくせないですね(笑)。まず一番は、感謝の気持ちですね。高円寺で始まって5年間、とてもお世話になったので。これから他の区にいくこともあると思いますが、あくまで“杉並企業”でいこうと思っています。

将来、町のパン屋さんのように、町のビール屋さんという存在が当たり前になったとき、「出来立てビールって高円寺発祥なんだよ」って言われるように。杉並発信の文化として後々に根付いてくれたらなって思います。杉並区の町の一員として、これからもやらせていただきたいですね。

麦酒工房 荻窪店

住所:〒167-0051 東京都杉並区荻窪5-23-6
電話番号:03-5397-1205
定休日:月曜日
公式ホームページ:http://beerkobo.web.fc2.com/
荻窪麦酒工房:http://beerkobo.web.fc2.com/ogikuboindex.html

(取材・執筆/濱田七海 カメラ・編集/後藤亮輔)

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