九州をマルッと食べ尽くす、初めての高円寺の夜【美女と赤提灯 第一夜】

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表通りの灯りが消え入るのを合図に、路地裏では提灯や看板の光が灯る。

やわらかな光を求め路地を歩き、開け放たれた入り口から店内を覗けば、陽気な笑い声と店員さんの笑顔が迎えてくれる。誘われるままに席に着いた後は、肩肘張らずにお酒と食事、会話を楽しむだけ–。それはきっと“普段着の自分”でいられるひととき。都心の夜景を見ながら、おしゃれなフレンチを楽しむのとは、また違った魅力があります。

杉並には、そんな人情味溢れる飲み歩きタウンが数多く存在します。すぎなみLOVERSを読んでくださっているみなさんなら、ご存知ですよね。

すぎなみLOVERSでは、「美女と赤提灯」をテーマに、そんな「杉並らしい」酒場を美女とともに紹介していきます。今宵が記念すべき“初めての夜”です。

高円寺で九州料理を食す一軒

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やってきたのは杉並を代表する飲み歩きタウン、高円寺。駅南口から歩くこと5分、十字路の一角にある「no-noマルキュウ別館」が、今夜の舞台です。

「九」をマルで囲ったデザインの大きな提灯が、目を引きます。

さっそく店内へ。すかさずメニューと睨めっこし、じっくりと1杯目を選んでいるのが、今夜の美女・小澤梨緒さん。銀座で働く社会人4年目のOLです。
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「杉並ですか? 大学生の頃、お隣の中野に住む彼氏と付き合っていて、高円寺の辺りも来たことがある…かな(笑)。あまり覚えていないですね。飲みに来るのは初めてだと思います!」

聞けば、普段お酒を飲む街は、職場がある銀座と、女友達と集まる恵比寿や渋谷がほとんどだとか。

高円寺でお酒を酌み交わすのは、今夜が初。新たに杉並の酒場の魅力を知ってもらい、みなさんに伝えるにはまさに適任の美女!

そんな編集部の思惑をよそに、ウーロンハイを「濃い目」で注文。琥珀色に輝く液体を片手に、壁に貼られたメニューに目をやる梨緒さん。
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「九州って食べ物美味しいですよね!旅行や仕事で行くといつも思います。このお店って、九州のいろんな名物が食べられるみたい!

アクティブで、旅行が大好きなイマドキ女子。なんと高校3年間は、イギリスに留学していたそう。今の職場でも語学力を活かして働いているとか。いわゆる帰国子女、そしてなかなかのお嬢様であることは、話を聞けば容易に想像できます。そして、やはり思いました。新たに杉並の酒場の魅力を知ってもらい、みなさんに伝えるにはまさに適任!(2回目)

熊本の郷土料理、からしレンコンで一杯。宮崎地鶏の炭火焼に気分は高揚

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注文した料理が目の前に……。奥は「大山鶏の唐揚げ」。そして、手前は「からしレンコン」です。

「からしレンコンは熊本県の料理でしたっけ!お酒に合うし大好きなんです。唐揚げもお肉がすっごく柔らかい!九州ってやっぱり何でも美味しいですね!」

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う〜ん、唐揚げで食べている大山鶏は鳥取県の名産・・・

ですが、夢中で頬張る姿を眺めていると、そんな小さな指摘をする方が、間違いだと気付かされます。

続いてはお肉、音と香りを連れてやってきたのは「鶏炭火焼き」。そう、宮崎県の名物です。

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ジュージューと食欲を掻き立てる音、立ちあがる湯気の香ばしさに自然とテンションが上がります。

なんとも、“シズル感”のある光景です。

【シズル感】
英語の擬音語で、肉を焼く時のジュージューという音のことをシズル(sizzle)と言う。そこから転じて人の感覚を刺激する感じのことを指し、広告やデザインの世界では、瑞々しさというような意味で使われたりする。 (Weblio辞書)

そう、シズル感の語源って、お肉を焼く音を表した英語なんです。まさに今の場面にピッタリ……。ですが、今はそんな薀蓄(うんちく)を語るためではなく、地鶏の旨味を感じるためだけに口を働かせるのが正解なはず。

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噛めば噛むほど溢れ出す地鶏の旨味。

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その鼻に抜ける香ばしさを感じつつ、お酒で流し込む。そういえば梨緒さん、2杯目はハイボールのようです。気づけばいい感じでお酒が進みます。

今夜はまだまだ……。その前に訊く「杉並で飲むお酒、いかが?」

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▲お店に飾られた提灯にはくまもんのイラスト。お客さんを出迎え、見送るように優しく揺れます。

イイ気分になってきたところで、感想を聞いてみました。

「私はこういう雰囲気のお店、大好きです。杉並にこういうお店が多いなら、いろいろ探してみて、通えるような一軒が見つかったら嬉しいかも!お店の人や常連さんと仲良くなって、私も友達を誘って飲みに来たら絶対楽しいと思います」

ひとつの酒場を通じて人と人とが繋がっていく。それは、人情味溢れる杉並ならではの、飲み歩きの極意かもしれません。

no-noマルキュウ別館
所在地:杉並区高円寺南4-24-11宝山ビル 1・2F
TEL:03-3317-7799
営業時間:17:30~2:00

(取材・執筆/富澤友則)

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