【開催直前!】地域を育む一大イベント。ジャズの祭典、阿佐谷ジャズストリートにかける思い

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
Pocket

日に日に深まる秋。ぽかぽかの日差しと涼やかな風が相俟って、心地よい季節になりましたね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

文化の街でもある杉並区では、秋になるとたくさんの行事が催されます。爽やかな秋の空気を感じながら、街に繰り出すのが楽しみですね。今回は、その中でも代表的な阿佐谷ジャズストリートに注目します。

22回目を迎える今年の阿佐谷ジャズストリートは、10月21日(金)、22日(土)の開催です。そこで、ジャズストリートの歴史と今年の見どころを、実行委員会の高和弘(たかし かずひろ)さんに伺いました。

ケヤキ並木と音楽から、ジャズストリートは始まった

―高さんは、第1回から運営に携わっているとお聞きしました。今年で第22回となる阿佐谷ジャズストリートは、杉並区でも代表的なイベントの一つになっていますが、「阿佐ヶ谷でジャズのイベントをやろう!」と思ったきっかけを教えてください。

 阿佐ヶ谷の中杉通りは、美しいケヤキ並木になっています。1995年頃に、このケヤキ並木を活かした街づくりを行おうという人たちと、ジャズの愛好家たちの思いがひとつになって「ジャズで阿佐ヶ谷を明るく元気にしたい」と始めたのがきっかけです。このケヤキ並木って、ジャズが似合うと思いませんか? そう思った、街や商店街の人と、街づくりのタイミングが重なってできたんです。

その頃はバブルが崩壊した後で、なんとなく街にも元気がなかったので、ジャズで阿佐ヶ谷の街を明るく元気にしたいと始めました。

pixta_4754840_m

―確かに、ケヤキ並木と音楽、とても似合いそうです。

 今はあまり「中央線文化」という言葉は使いませんが、中央線といえば音楽が盛んな地域だったんです。例えば、高円寺はロックやフォーク。荻窪は杉並公会堂がある影響もあり、クラシック。それに乗じて、阿佐ヶ谷はジャズの街にしたい、と。今回も出演してくださる山下洋輔さんも、青春時代を阿佐ヶ谷で過ごされています。

クラシックやロックなんかは室内じゃないとできない。でも、ジャズは楽器さえあれば練り歩きながらも演奏できますよね。すると、街を音楽でいっぱいにできる。そういったところに魅力を感じました。

―今や杉並区の大々的な行事になっていますが、始めの頃は反対されたりしなかったんですか?

 始めのころは、それはもう怒られましたよ(笑)

なぜ阿佐ヶ谷でわざわざジャズイベントをやるんだ、と。他にも、駅前で演奏していたら区役所に「うるさい」と言われまして…… でも、実際にやってみたらどの会場もお客さんでいっぱいで、「こういうイベントが欲しかった」という声をたくさん頂きました。そうして、徐々に市民権を得ていった感じですね。

始めの頃は知名度も何もなかったので、マンションや商店街に手配りでチラシを持って行ったりしていましたよ。

地域の人の手で作るから、長く続けられる

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-10-12-19-00-50

―少し気になったのですが、チラシが第1回目からずっとオレンジ色なのには、何か意味があるのでしょうか?

 ジャイアンツカラーというわけではないですよ(笑)

一つは、秋の落ち葉の雰囲気ということで、オレンジと黒を基調としています。あとは、オレンジは「中央線カラー」だということ。中央線って、昔から今までずっとオレンジ色なんです。阿佐ヶ谷をイメージしてもらいやすいかなと思って、ずっとこの色を使っています。

―阿佐谷ジャズストリートは、手作りのイベントというイメージが強いです。

 それは、「冠が無いから」というのが一つあるかもしれません。

―冠、というと?

 大きなスポンサーがないんです。バブルの時代は、お酒のメーカーがやっているジャズのイベントなんかが結構あったんですけれど、それには倣わないようにしています。一時の景気の悪化で、文化というものは真っ先に削られてしまうものです。特定のスポンサーに頼ってしまうと、街づくりというものは長く続けていけない。なので、補助金などもほとんどありません。

広告を出しているのは、商店街の小さなお店ばかり。後はパスポート券の収入や協賛金だけで、音響や出演者のギャラを賄っています。スタッフも全てボランティアなので、本当に音楽や、街が好きな人だけで作られているんです。

「手作り」であること。「地域密着」であることが、ジャズストリートのこだわりなんです。

―地域の人の力だけで、ここまで作り上げてきたんですね。

コンクールで金賞まで!?次第に、阿佐ヶ谷を育てるイベントに

imgp0330

―阿佐谷ジャズストリートを開催していくうちに、何か地域に変化というものはありましたか?

 杉並第一小学校のジュニアバンドが、東京都吹奏楽コンクールでゴールド金賞を獲ったり、阿佐ヶ谷中学校吹奏楽部も金賞を獲ったりと、ブラスバンドが盛んになってきています。ジャズストリートでも演奏を聴くことができるので、ぜひ見てみてください。

他にも、小学校の図工の授業でジャズストリートのポスターを作る、というものも始まりました。以前はこのようなことはなかったので、嬉しいですね。今の子ども達が大きくなった時に、自分の子ども達に音楽や、ジャズの良さを伝えていってくれたらいいなと思います。

imgp7811

―最後に、阿佐谷ジャズストリートを楽しみにしていらっしゃる方に向けて、一言お願いします。

 阿佐ヶ谷は……良いよね。

―本当に一言ですね(笑)

 阿佐ヶ谷とかけまして、「Night and Day」と解きます。

―その心は?

 「朝」がありません(笑)

阿佐ヶ谷のジャズストリートは、若い人から年配の方まで、色々な世代を包み込むような音楽をやっています。街角で色んな方と交流しながらジャズを楽しむことができるので、ぜひそれも楽しみに参加してみてください。

―はい、私もぜひ参加させて頂きます!

次回は、高さんに阿佐谷ジャズストリートの楽しみ方や見所を教えて頂きます!
→ 【あと3日!】これさえ聞いておけば楽しめる!実行委員会に聞く、阿佐谷ジャズストリート予習編

第22回 阿佐谷ジャズストリート
日程:2016年10月21日(金)・22日(土)
会場:東京都杉並区阿佐ヶ谷地域 中杉通り周辺約65会場
最寄駅:JR中央線阿佐ヶ谷駅・東京メトロ丸の内線南阿佐ヶ谷駅

出演者:山下洋輔、大橋美加、豊田チカ、マレーネ・キャルゴール、トライトーン、
飯田さつき、纐纈歩美、MAYA他

チケット:パブリック会場共通パスポート券
2日券前売3800円(当日4500円)
1日券前売2800円(当日3000円)
※チケット発売情報は公式ホームページでご案内しています。

後援:杉並区/杉並区教育委員会/東京商工会議所
お問合わせ:阿佐谷ジャズストリート実行委員会
電話番号:03-5305-5075 FAX03-5305-5074
公式ホームページ:http://www.asagayajazzst.com/

(取材・執筆/岡田萌香)

Pocket

Related post

  1. troll2016_1 これぞ芸術の秋!街を彩るアート展「トロールの森2016」をたっぷ…
  2. DSC_8579 【荻窪】ブックカフェ「6次元」は文芸好きにたまらない隠れ家的カフ…
  3. shutterstock_406389682 飲んべえ必見!「阿佐ヶ谷飲み屋さん祭り」でお得にはしご酒♪
  4. imgp0043 【あと4日!】これさえ聞いておけば楽しめる!実行委員会に聞く、阿…
  5. spile1 【阿佐ヶ谷】退屈な休日は、コーヒーとカルチャーが一度に味わえるカ…
  6. pixta_20809062_M 色とりどりの飾りが街を彩る「阿佐ヶ谷七夕祭り2016」を、12…
  7. pixta_23600520_M 【今週末】行ってなくてもまだ間に合う!夏を味わう地域のお祭り特集…
  8. pixta_3622487_M 夏休みの自由研究にいかが?「科学と発酵★パン作り親子ワークショッ…
PAGE TOP